中山先生の杖

今朝、大学時代に美術史を教わっていた中山先生が去年の2月に亡くなられていた(享年81歳)ことを知りました。。。私の専攻は西洋美術史だったこともあって、何コマか先生の講義を取得しました。4年生の夏、どこの美術館にも研修口のなかったおちこぼれの私は先生が館長をつとめる群馬県立美術館での研修にまぜてもらたり、それから先生はみるからに、ヨロヨロしたおじいちゃんでしたが、講義になると案外厳しくぶった斬られるのでビクビクしながら、卒論の提出後の面談で、先生の辛口批評を覚悟していたところ、一言、好感もてますとコメント(文面で)もらえてホっとしたことや、今はなき代官山の同潤会アパートに住んでいらっしゃった先生のお宅での忘年会のこと(高いペルシャ絨毯にワインこぼしてた誰か同級生)も懐かしく思い出します。先生の自伝がでていたことも知らなかった私。読んでみます。『私たちは、私たちの世代の歌を持てなかった。―ある美術史家の自伝的回想ー』(中山公男/著 生活の友社)

心よりご冥福をお祈りいたします。